第2章 アボカド
「わっかんないけどさあ…でも、俺…」
またぐずぐずと鼻を鳴らすと、潤んだ目で俺を見下ろした。
「誰も悪くないのに傷つくのって…見てらんないよ…」
「おん…」
そう…誰も悪くない。
なのに、大野さんは傷ついてしまう。
たまたま惹かれた人が男で、しかも同じグループで…
なのにその人は、同じグループの別の男とくっついてしまって。
大野さんは優しいから…
ニノと付き合ってる翔くんのことを責めて、気持ちをなだめるなんて鬼なことできるはずないし。
気持ちの持って行き場が、ないんじゃないかな…
ずっと二人の姿を見たまま、傷ついていくのかな…
こんな皮肉な運命を呪うことすら、大野さんにはできないんじゃないかな…
「おーちゃん…」
ぼけっと考えてたら、いつの間にか相葉さんが大野さんの眠るソファの横に座り込んでた。
そっと顔を覗き込んで、大野さんの髪を撫でてる。
「ん…?」
暫くそうしてたら、大野さんが目を覚ました。
「相葉ちゃん…?」
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「ううん…」
にへっと笑うと、照れたように腕で顔を隠した。
「頭撫でてもらうの、気持ちいい…」
「じゃあ、もっと撫でてあげる」
「えっ?」