第2章 アボカド
「なに照れちゃってんの…ん~?ウリウリ…」
「あっ…ちょ、くすぐるなよっ…」
相葉さんの脇腹をぐりぐりしてたら、なんか変な声を出しながら逃げていく。
「ぐはははー!」
「ひゃー!や、やめろおお!」
いい年してじゃれてる俺たちを、マネージャーたちは呆れた顔をして避けていく。
「やーめーろーよーっ松潤っ」
「へへへ…」
やっと控室の隅に追い詰めて、思う存分くすぐってやった。
「ぎゃははっはは…」
「ウリウリ~ええんやろ?ええんやろ?」
「やめっ…うもっ…まつじゅっ…」
なんだか打ち上げが不発だったせいか、どうもストレスが溜まってたみたくて。
相葉さんもどうやら同じだったようで、俺たちはゲラゲラ笑い転げながら、じゃれあってた。
「あーもう、腹筋つるわ…」
「俺も…」
笑いすぎて顔の筋肉が痛くなってきた。
いっぺんに疲れて床にへたりこんだ頃、チーフが怒って俺たちの襟首を掴んで説教しだした。
「へーい…」
「すんませぇん…」
一緒に怒られた相葉さんと俺は、車まで肩を組んで歩いた。
この時には、なんか不思議な連帯感っていうか…
相葉さんと俺の間に、何かが生まれていた。
それは、後々になってわかるんだけどね。
このときはまだ、それが何なのか…わかってなかった。