第2章 アボカド
俺も席に戻ると、相葉さんが少し体を寄せてきた。
「…ちゃんと言っといた」
「うん…平気だった?」
「まあ、大丈夫だと思う」
コソコソと話している間も、大宮のふたりははしゃいでて。
大野さんはすごく楽しそうで、とろけるような笑顔をニノに向けている。
さっき感じた切なさが、また胸に蘇ってきた。
「ああ…なんか切ねえ…」
ちょっとびっくりした顔をして、相葉さんは俺に顔を向けた。
「松潤?」
「んあ?」
「どうしちゃったの?」
「……翔くんも、気づいてた」
「え?何を?」
「大野さんの事」
それだけいえば、相葉さんには伝わるはず。
案の定、隣に座る相葉さんの息を呑む音が聞こえた。
「うそ…」
「嘘じゃねえよ…まあ、俺達が気づいたんだから、さ…」
「……」
なんとも言えない雰囲気で、二人で酒を飲んだ。
でも全然酔えなくて。
それでも後輩たちも盛り上がってるし、お通夜みたいな雰囲気でいるわけにもいかなくて。
なんとか打ち上げを終えることができた。
撤収の準備をして楽屋から出ようとした瞬間、肩から下げてたバッグをぐいんと引っ張られた。
「ぐえ」
「松潤~」
酔っ払った大野さんが、俺のバッグを引っ張ってた。