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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


「…別に…なにも…」

どう答えていいかわからなかったから、咄嗟に嘘をついてしまった。

「そう、か…」

翔くんは脱力して、ベンチに腰掛けた。

「なに?大野さんがどうかしたの?」

わかってるけど、ここでこう聞かなきゃおかしいし…
何も知らないフリをした。

「いや…おまえがわかってないんなら、いいんだ…」
「なんだよ、それ」
「智くんのプライベートなことだから…」
「…ああ…」

翔くん、知ってたんだ。
大野さんの気持ち…

「ニノに…ちゃんと言っとく…」
「うん…頼むね…」

うつむいてしまった翔くんの後頭をずっと眺めてたら、なんだか切なくなった。

翔くんとニノは、全部知ってて…
大野さんの気持ちを知ってて、ひた隠しにしてきたのかもしれない。

大野さんを傷つけないために。



「はあ…」

打ち上げの続く楽屋に戻っても、ため息しか出なかった。
相変わらずニノと大野さんははしゃいでて。

翔くんは、相葉さんを見るとちょっと気まずそうな顔をしたけど、手をかざしてちょっと頭を下げた。

それを見た相葉さんは俺の方を見た。
少し頷いたら、ホッとした顔をしていた。

翔くんはそのまま席に戻っていった。

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