第7章 ショコラ scene5
雅紀のあとに俺も洗面を済ませて、着替えて朝食を食べた。
「これは…なんて食べ物?」
「ああ…シリアルって見たことないか…ご飯と同じものだよ」
深めのボウル皿にシリアルを入れて、冷凍のベリーを適当に盛り付けて牛乳を掛けて出したのを、ちかちゃんは喜んで食べてくれた。
「こんな美味しいもの初めて食べた!」
「ええ…そんなに美味しい?」
「外国の食べ物みたい!」
シリアルには甘い味付けがしてあったから、ちかちゃんには凄く美味しく感じたんだろう。
喜んであっという間に食べてくれて、なんだか嬉しかった。
昨日はまだ赤子だったから、もう大騒ぎだったけど…
こうやって嬉しそうに食べてくれる顔を見てたら、こっちまで嬉しくなる。
それに、昨日と違って汚さないし…←すごく大事
サラダとシリアルだけの簡単な朝食だったけど、行儀よく食べて、最後には手を合わせてごちそうさままでしてくれた。
「ぶ…ちかちゃん…」
笑ってティッシュを差し出すと、不思議そうにこっちを見る。
「口の周り、牛乳ついてる」
「あっ…」
真っ赤になりながら、ティッシュを丁寧に畳んで口の周りを拭いた。
それをまた畳んでポケットに入れようとするから焦った。
やっぱ…もったいないからそうするよね…昔の人…
でも、そのまま洗濯機に行ってしまったら、悲劇が起こるから、ここは断固としてゴミ箱に捨ててもらった。