第7章 ショコラ scene5
ああ…そういうことだったのか…
だから、「およめさん」になるまで長生きすることを、ちかちゃんのかあさまは願ったのかな…
「ちかちゃん…今、歳はいくつなの?」
「いつつ…」
一体いくつで、亡くなったのかな…
「ちかちゃん…」
雅紀inちかちゃんは、なにかを必死で思い出そうとしてるようだ。
「ちか、女の子じゃない…」
「うん…」
「ちかのかあさまは、かあさまじゃない…」
凄く混乱してるなあ…
どうしよう…事実を言うと、余計混乱するかな…
こういうとき、どうしたらいいんだろう…
「かあさま…ちか、どうして男の子になったの?」
真っ直ぐに見てくるから、答えに詰まった。
「そうだなあ…ちかちゃん…」
泣きそうな顔で、でも目を逸らさないでこっちを見てるから、正直に言ってしまうしかなかった。
5歳の子供に理解できるよう、なるべく言葉を選びながら説明した。
「ちか、よくわかんない…」
「だ、よね…」
ボリボリと頭を掻いてみたけど、いい案が出てくるでもなく…
「じゃあ、ちかはもう女の子になれないの…?」
「いや…まあ、そうだなあ…その体はね、雅紀っていう人の体なんだよ?」