第7章 ショコラ scene5
雅紀inちかちゃんの頭に手を載せると、なでなでした。
「そうだなあ…ちかちゃん、俺は男でさ…」
「うん…?」
「う…」
やっぱうまく説明できねえな…
「でも、ちかちゃんのおかあさんはね、多分俺なんだけどさ…」
「うん…???」
つかもう…無理…
「男の人でもかあさまになれるの…?」
「いいや…えっとなあ…その…」
もちろん生物的には無理だ。
だが、ちかちゃんは霊体なわけで…
なんでこうなったのかは俺にもわからないわけで…
「ちかちゃんは、かあさまのこと覚えてる?」
「かあさまは、かあさまじゃないの…?」
「えっとね…そっか、俺がかあさまだから覚えてないのか…」
ううーん…話がややこしいぞ…
「あっ…そうだ…神社!神社に一緒にお参りに行ったよね…?」
そうだ。あの神社がなにかキーポイントになってるはず。
見た夢にも神社が出てきたんだから。
「神社…おまもり…」
「そう!お守り!覚えてる?」
あの時、とんぼ玉のついたお守りをあげたらから、懐かれたんだと思う。
その時のことを思い出してもらえたら…
「…ちか…苦しいの…」
「え?」
「ちか…病気…かあさまがお祈りして…」