第7章 ショコラ scene5
ぱあっと…笑顔が弾けた。
「雅紀…?」
「あぶ…」
俺の方に手を伸ばして、ぎゅっとパジャマを握った。
「え…ちょっと…?」
「んまっ…」
「えっ?」
「んまっんまっ…」
なんなんだ…
「ちょっと、おまえふざけてる場合じゃないんだからね?」
「ま~…」
「こーら…雅紀っ」
雅紀の腕を取って起き上がらせた。
でもすぐにくたっと力が抜けて、横になってしまう。
「いや、まじで…ちょっとさあ…!」
少し大きな声が出てしまった。
雅紀はびっくりした顔で俺を見てる。
「ふぇ…ふぇぇぇぇ…」
「ええっ…ちょっ…雅紀っ!?」
いきなり泣き出した雅紀は、赤ん坊みたいに手足をバタバタさせて泣いている。
「ちょっ…ふざけんなって!雅紀っ…」
「ふぇぇぇぇぇ…」
ぽろぽろ涙をこぼしてる。
「え…?えええ…?マジ泣き…?」
もしかして…
「中身の人…?」
「ふぇぇぇぇぇぇぇ…」
「わ…わかった…わかったから…」
雅紀の上半身を起こして、だっこしてみた。
「かーさんですよ~…ほらっ…雅紀…」
泣いてる雅紀に無理やり自分の顔を見せてみた。
「ほら~かーさんですよ~」
「んまっ…んまっ…」