第7章 ショコラ scene5
もう頭が真っ白で。
一体何が起こってるんだか、全くわからない。
幸雄さんは安心させるように、俺とマネージャーににっこりと笑いかけた。
「大丈夫だと思います…僕もそんな悪いものには思えないんで…ちょっと、待っててくださいね」
そう言って寝室を出ていった。
「あ…あの、櫻井さん…」
「ああ…まあ、しょうがねえな…」
「でも相葉さんがさっきから目を覚まさなくて…」
「うん…」
雅紀はすんごい平和そうな顔して眠ってる。
無邪気だ…
寝顔を見てたら、ぐうっと腹が鳴った。
「マネージャー…」
「はいっ」
「飯…頼む…」
そういや、昨日からろくに食ってねえ。
「でも…つわり…」
「いやもう…多分大丈夫だろ…」
俺の腹はへこんでしまったんだから。
「わ…わかりました。なんか見繕ってきます」
マネージャーが寝室を出ていくと、雅紀のくうくうという小さな寝息だけが聞こえた。
「もお…おまえ、まじでこんなときによく眠れるな…」
そっと頬を撫でると、ぱちっと目を開けた。
「お…雅紀?起きた?」
じいっと俺の手を見ていたと思ったら、それを辿るように俺の顔を見上げた。
「…雅紀…?」