第7章 ショコラ scene5
「うっ…」
「翔ちゃん!?」
「なんか…腹、張ってる…」
「う…うそっ…出よう!?」
慌てて陸上げされて、風呂から出た。
「イテテテ…」
「翔ちゃんっ…」
「ちょっと、横になりたい…」
「わかった!待ってて!」
バスローブを着せられたと思ったら、頭からバスタオルを被せられた。
ガシガシと頭を拭かれたら、すぐに雅紀に抱き上げられた。
「ごめんね…調子乗っちゃった…」
「いや…大丈夫…」
「ごめん…」
そういや、飯も吐いちゃったから食ってないし…
10秒チャージもしてない。
「雅紀ぃ…」
「ん?」
「なんかくらくらする…」
「えっ…ちょっと…どうしようっ…」
雅紀の焦る声を聞きながら、すうっと意識が遠くなっていくのを感じた。
「あ…?」
気づくと、神社の境内にいた。
「あれ…?」
周りにはひとっこ一人いない。
「ここは…」
見覚えのある風景だけど、どこか違う…
古めかしい神社の拝殿を眺めていたけど、どこだか思い出せない。
地面に手をついて、尻もちをついていたから立ち上がろうとした。
「え?」
手が…小さい
「あれ?あれ…」
赤い着物を着てる体は、凄く小さい。
「この着物…」
どこかで、見た。