第7章 ショコラ scene5
10秒チャージもさせてもらえないで、さっさと風呂に放り込まれた。
雅紀も一緒に入ってきて、すごく丁寧に俺を扱ってくれる。
「いや…雅紀さ、実際妊娠してるわけじゃないんだからさ…」
「だーめっ!実際に吐いてるじゃん!つわりあるんだから、影響してるの!ちゃんと大事にするの!」
「わ…わかったよお…」
湯船の中で、ぽっこりと出ている腹をにたにたしながらナデナデ…
「雅紀…」
「ん?」
雅紀は…このままでいいんだろうか…
わかってるのに…
わかっているからこそ、確認したくなる。
「子供…欲しい…?」
「…俺はぁ…」
「ん…?」
「翔ちゃんが欲しい」
「雅紀…」
お腹をまた、ひと撫ですると、にっこり笑う。
「翔ちゃんのお腹が膨らんでるから嬉しいの」
ちゅっとひとつ、俺にキスすると真顔になった。
「翔ちゃん以外、いらないよ。言ったでしょ?ご両親に挨拶に行ったときも…うちの実家に来てくれたときも。俺は、ずーっと変わらないよ」
「ん…」
すげえ…
嬉しかった。
「俺も…一緒だから…」
「うん…」
「雅紀…ずっと、一緒に居ような…」
「うん…うん…」
こうやって、何度も確認していけばいい。
口に出さないとわからないことなんて、別々の人間なんだから、たくさんある。
「いつでも…どんなときでも…」
「ん?」
「一緒に笑っていこうな。雅紀」