第7章 ショコラ scene5
なんかしらねーけど、もこもこに服を着せられて一緒に外に出た。
「暑いんだけど…」
「だめだよ。一人の体じゃないんだから」
「いや、おまえね」
「一回言ってみたかったの」
「ばーか…」
近所のコンビニまで5分ほど歩く。
一緒に歩きながら、雅紀はなんか楽しそうだった。
「手繋いで歩きたいな…」
「ぶ…繋ぐ?」
ひょいと手を出すと、雅紀はギュッと握った。
「ちょっとならいいよね」
「ああ…しかも俺とおまえだし」
「男同士だもんね~」
「ぶぶぶ…」
雅紀の温かい手が、俺の手を包んでる。
「なんか…嬉しい」
「ん…」
「ちゅーもしたいなあ…」
「あほ。それは流石に無理」
「だよね。お家帰ったらしよーっと」
「ぶぶっ…」
深夜で、人通りはまばらだ。
俺と雅紀が手を繋いでても、ふざけてるようにしか見えないから、誰も気に留める様子もない。
少し大きい通りに出たとこで、手を離した。
「また帰りも手つなごうね?」
「ぶ…もお、おまえ…」
「いいじゃんったまにはっ…」
「ま、いいけどよ…」
コンビニについたら、10秒チャージを大量に買い込んだ。
会計が終わって、外に出たらポツリと雨が降ってきた。