第7章 ショコラ scene5
「じゃ、お風呂入ろっか」
「うん…」
「俺、準備してくるね」
「ああ。頼む」
ちゅっとほっぺたにキスして、雅紀は立ち上がった。
「ちょっと待っててね~」
パタパタと小走りで風呂に向かった。
「…なんか小腹空いたな…」
そういや、10秒チャージ以外、何も食ってないぞ。
「でもまた吐くかな…」
そんなことを思いながら、冷蔵庫を開けてみた。
「あー…」
得意料理麦茶の俺に、すぐ食べられそうなものは入ってなかった。
「コンビニ行ってくるか…」
財布を持って脱衣所の戸を開けた。
浴室の中から、水を使う音が聞こえてる。
「まさきー?」
「はーい」
反響した声が聞こえてきた。
カチャッと浴室のドアが内側から開いた。
「どしたの?翔ちゃん」
「ちょっと腹減ったから、コンビニ行ってくる」
「えっ…あ、そっか。食べてないもんね。でもまた吐いちゃうよ?」
「ん…また10秒チャージ買ってくる」
「あ、そっかあ…ちょっと待って」
パタンとドアが閉まると、バタバタ音が聞こえてすぐに開いた。
「終わったから、一緒に行くよ」
「おお」
給湯ボタンを押すと、にこりと笑って風呂から出てきた。