第7章 ショコラ scene5
「わぁってる…」
ぶっきらぼうに言い放つと、智くんは立ち上がった。
「帰るぞ」
「うん」
さっさと俺たちに背中を向けて、着替えに向かっていった。
苦笑いしてニノがこっちを見た。
「…ごめん…」
「なーにがだよっ。気にすんなっ」
「ぶぶ…頑張ってくださいよお?相葉さん」
ちらりと智くんの背中を見ると、片手で拝みながら少し頭を下げた。
「こっちのフォローはちゃんとしときます」
「…ああ。頼んだよ」
にっこり笑ってニノは背中を向けた。
「おーのさぁん!着替えるの早すぎぃ」
パタパタと走っていくニノと入れ替わりで、チーフがこちらに歩いてきた。
「終わったのか?」
「ああ。うん。ごめん。待たせて」
「いや、いいんだけどな。どういうことになったか報告…」
「それは帰りの車で…」
「…わかった。おい、松本」
「あんだよ」
「おまえ、またマネージャーが…」
「げ。またかよお…」
「いいかげんにしろよ…バーベキューソースだっていいだろうが…」
「だあって!」
チーフと潤が言い合いになってるのを、俺と雅紀はボケっと見てた。
「おい、櫻井!」
「あ?」
チーフがピキピキしながら、急に俺に話を振った。
「明日と明後日、休みとったから、さっさと産んでこい!その腹の子供!」