第7章 ショコラ scene5
「俺がやろうか?」
智くんが俺を見上げた。
「え?」
「いや…相葉ちゃんよりも、俺のほうが力あるみたいだし…」
伺うように、隣に座るニノを見る。
「でも、あなた…」
「俺がやったほうがいいと思うんだ」
俺も雅紀と目を合わせた。
うーんって顔をしてる。
潤が立ち上がって、ニノの隣に座った。
「いやさ…あんたたちは日曜のことだけ考えて欲しいんだけど」
そう…日曜日、俺達には大事な発表が控えてる。
「でも…」
「いや、智くん。俺も、そうして欲しい」
「翔ちゃん…」
「こんなときにこんなことになって、心配かけて申し訳ないとは思うけど…やっぱ、ここは雅紀にお願いするから」
そう言って雅紀の顔を見たら、コクコクと頷いた。
「そうだよ、おーちゃん。質疑応答の練習だってしなきゃでしょ?」
「そりゃそうだけどさ…」
智くんは申し訳なさそうに俺の顔を見てる。
「大丈夫。智くんのフォローはちゃんとする」
「だから、俺が…」
「智くん。会見じゃ、あなたに質問集中するよ?」
「…うん…」
「俺もできるだけのことはするけど、やっぱり智くんが話すことが大事だと思うから。だから今は無理して欲しくないんだ。気持ちはありがたいけどさ」
「わかってる…」