第7章 ショコラ scene5
「えっと…松本の護符…ですか?」
『ええ。それをこっちに送ってしまったもので、どうやら急激に成長を始めてしまったようだと、父は言っています』
「ああ…あ?…そうなんだ…」
でもなんで急に…
俺に米粒が視えるって言われてから、結構日が経ってたのに。
護符を仙台に送った日といえば…
!
まさか…
あの日…雅紀と…
『どうかされましたか?』
「い、いえ…」
えっちしたからか…?
「ああああっ…」
『櫻井さん…?』
─色々と思い出し中─
全身に汗が噴き出してきた。
どうしようもなかった。
「翔ちゃん?どうしたの?すごい汗…」
「な、なんでもない」
雅紀が心配そうな顔をしてるのに、それどころじゃなかった。
「あ、あのっ!幸雄さん!」
『櫻井さん…』
「ふ…深くは聞かないでくださいっ…成長した理由はわかりましたからっ…」
もお…穴があったら入りたかった。
恥ずかしすぎる…!!!
『ああ…はい。大丈夫です。安心してください。必要なことしか聞きませんので…』
「ううう…」
ちょっと笑いを含んだ、言い聞かせるような声は事情を察しているのか…
ああ…もう恥ずかしすぎる…
『で、ですね…櫻井さん…』
「あ…はい…」
もう、力はいらねえよ…