第7章 ショコラ scene5
「とりあえずさ、幸雄さんに連絡してみようか…」
ニノが思案顔でつぶやいた。
すぐに雅紀が立ち上がってスマホを出してきた。
ふたりで幸雄さんに電話をし始めた。
「そういや、先生は”育てて”って翔ちゃんに言ったんだよね?」
智くんが腹を見たまま考え込んでる。
「う、うん…」
「翔ちゃんの腹で育てろってことじゃない…?」
「え…ええええ!?」
「…そういうことだろうな…」
潤がつぶやくと同時に、ニノが喋りだした。
「あ。幸雄さん?どうも~二宮です~」
軽く今の状況を話すと、一旦電話は切れたようだった。
ニノは雅紀を見上げると、ニコっと笑った。
「今、幸雄さんがどうしたらいいか、先生たちに聞いてくれるそうです」
「そっか…ありがと、ニノ…」
「いいんですよ。こんなときは、あなたテンパって喋れないでしょう?」
クスクス笑いながら、雅紀の肩を叩いてる。
「とりあえず…翔ちゃんは今日、おとなしくしてもらわないとね…」
「そうだ…マネージャー!次の収録の…」
雅紀が慌てて俺のマネージャーに駆け寄った。
「ああ!はいっわかりました!打ち合わせしてきます!」
呆然としていた俺のマネージャーが、正気に戻ったらしく楽屋から出ていった。