第7章 ショコラ scene5
そのままぴとっと俺の下腹に触れた。
「な、なにすんだよ!えっち!」
「いや…ここ、膨らんでる…」
真顔で俺の下腹をさすさすしている。
「ちょ、やめてよ。そりゃ最近太ったけどさ…」
「だから違うって…ここで膨らんでるんだって」
「え?」
「米粒」
「えええ!?」
慌てて智くんの手を払い除けて、自分で下腹を触ってみた。
「えっ…」
昨日より、でかくなってる!?
「ま、えっ…?ちょっ…」
パルプンテになっていると、潤が俺の肩をポンポンと叩いた。
「ちょっと落ち着けよ。翔くん」
「いや、だって…」
「なに?リーダー、ここにいるの?霊が」
「うん…ここなんだよなあ…」
「へえ…」
ニノも面白がって手を伸ばしてきた。
ぴとっと俺の下腹に触れると、変な顔をした。
「な、なんだよ」
「いや…なんか…」
そう言って、ニノは潤を見上げた。
潤は不思議そうな顔をしながら、俺の下腹に触れた。
「あ…」
そう言って、ニノの顔を見た。
「なんか…似てません?」
「ああ…似てるな…」
「な、なんだよ!?」
一体なにに似てるっていうんだ。
「メイク終わったよ~。翔ちゃん次どうぞ」
雅紀が楽屋に戻ってきた。
そっちに意識を向けていると、潤がぼそっとつぶやいた。
「妊婦の腹…」