第7章 ショコラ scene5
何度目か眠っている時、また下腹部に痛みを感じた。
「うう~…?」
ごろんと横になって、腹を抱えた。
「なんだこれ…?」
まだ痛みが続いてるのかと不安になってくる。
おかしい。
だって、雅紀のアレはちゃんと出し切ったはずだし…
なんでこんな痛いんだ…?
じわじわとした痛みを和らげるため、腹を手で擦る。
「ん?」
なんか…
腹出てる…
「やべえ…太ったか…?」
せっかくコンサートに向けて痩せて、キープしてきたのに。
また二重顎だなんだ言われるな…
少しベルトを緩めてみたけど、ツキンツキンと痛むのは変わらなかった。
なんとか生放送を終えて、反省会を待つ間。
楽屋に戻ってる最中に、吐き気がこみ上げてきた。
「櫻井さんっ!?」
後ろを歩いていたマネージャーを突き飛ばして、廊下を逆走した。
楽屋の近くにあるトイレに駆け込むと、個室でゲーゲー吐いてしまった。
「櫻井さんっ!?大丈夫ですか!?」
マネージャーが外で呼んでるけど、答えることすらできなかった。
夜に食べた弁当を、すっかり出し切ってしまったら、やっと立ち上がることができた。
「…すまん…」
個室のドアを開けると、マネージャーが真っ青な顔をして立っていた。
「病院!行きましょう!」