• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第7章 ショコラ scene5


じんわりとした下腹部の痛みは、トイレに行ってからも続いた。

「まだ痛い…?」
「ん…」
「なんか、手が冷たいから、ホッカイロでもあてる?」
「おう…そうすっか…」

スエットに着替えて、雅紀のくれたホッカイロを腰に当てたら、だいぶましになった。

「鎮痛剤でも飲む…?」
「ああ…そうしようかな…」
「じゃあ、なんか作るね!」

リビングのソファで俺を寝かせると、雅紀はちゃちゃっと雑炊を作ってきてくれた。

日が傾いて、もう夕方になろうとしていた。

「こりゃ、晩飯だなあ…」

夜中腹が減ったらどうしようなんて思ったけど、今日はもう雅紀も仕事もないし、またなんか作ってもらえばいいかと思った。

「ごちそーさま」
「はい。お粗末さまでした」
「ね。雅紀」
「ん?」
「なんか、甘い物ない?」
「甘い物ぉ?珍しいね。あ、いいものあるよ!」

食器をキッチンに片付けに行って、なんか手に持って帰ってきた。

「ガトーショコラ!」

お皿に乗った、黒い物体を差し出してきた。

「ロケで頂いてきたの。美味しいから食べて食べて」

ニコニコと俺の隣に座ると、フォークで切ってあーんしてくれた。

口の中に入れると、ほろっとチョコレートが溶けていくようだった。

「おいふぃい」
「ふふ…よかった」

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp