第7章 ショコラ scene5
収録が終わって楽屋に戻ると、マネージャーが俺にスマホを渡してきた。
「あ。修理終わったんだ」
「ええ。収録中に、取りに行ってきました」
「サンキュ」
あの大阪で壊れたスマホは、見事に撃沈で。
でも修理は簡単に終わるってことだったので、頼んでたんだよね。
買ったばっかりだったしね。
「雅紀」
「んー?」
もう着替えに入ってる雅紀に声を掛けて、スマホを渡した。
「ほら、修理終わったってよ」
「えっ!まじで!」
しかもね、俺にはもう新しいスマホ来ててさ。
雅紀が責任感じて、買ってくれたからね。
最新のやつ。
だからこれ、雅紀にやることにしたんだよね。
「やったー!翔ちゃんのお下がりっ」
「ほんとにいいの…?新しいの買ってもらっといてなんだけどさ…」
「いいの!俺、今年は翔ちゃんのお下がり使うの!」
「そ、そう…?」
この前のジュニアの頃の服といい…
なんかこんなに喜んでもらうと、くすぐったい。
「明日、収録の合間に書き換えにいこーっと」
すごい嬉しそうにしてる雅紀を見てたら、なんかいい事した気分になった。
「いいから…ズボン履けよな…」
「やん。見ないで」