第7章 ショコラ scene5
すごく顔が真剣だった。
「だ…だめですからね?」
「そ、そうだよ!うちのリーダーなんだからっ…」
「ふふ…わかっています。取りませんから…」
クスクス笑いながら先生は立ち上がった。
「では、相葉さん。次の間へ」
「あ、はい」
雅紀は俺の手を握って、すぐに立ち上がった。
「よろしくお願いします。先生」
「はい」
ニコニコしながら先生は俺に近づいてきた。
「さあ…櫻井さん、リラックスしましょう…」
先生の温かい手が俺の目を覆った。
そのまま、意識が遠のいた。
目が覚めたら、雅紀に膝枕されてた。
「おはよ。翔ちゃん」
「おう…」
ソファに寝かされて毛布まで掛けて貰ってた。
「お。目が覚めましたか…」
先生が俺の隣に立った。
「ご気分はいかがですか?」
「はあ…あまり変わりありません」
「そうですか…」
俺の手を取ると、手首を握った。
「うん…まあ、しばらくは様子を見ましょう」
「え?」
「ちょっと…海のものとも山のものとも見分けがつかなかったんです」
「そうなんですか…」
「何分、ちいさい。ですから、対話もままならなかったんです」
「なるほど…」
「なので、しばらく櫻井さん…」
「はい」
「育ててみてください」