第7章 ショコラ scene5
俺のスマホがしばらく通じなくなったことと、コンサートの日程を伝えて、先生に視てもらう予約を取り付けた。
電話を切ってため息をつくと、雅紀が飛びついてきた。
「どっ…どうだったのっ!?翔ちゃんっ」
「どあっ…だ、大丈夫だから…」
控室に居た全員が俺の顔を見ていることに気づいて、改めてソファに座って、説明をした。
「ふーん…やっぱ居るんだね…」
智くんが俺の顔をまじまじと見ている。
「なんでわかったの…?先生でも視えないって言ってたよ。小さいからって…」
「うーん…なんかね、いつもの翔ちゃんのオーラの色じゃなかったんだよね…」
「ほえぇ…そうなんだ…」
雅紀が感心しながら俺を見た。
「じゃあ、翔くん、これ」
潤がラミネート加工の護符を俺に渡してきた。
「…すんません…」
「いや、いいって。ほら、先生言ってたじゃん…?これが俺たちの命題なんだって…」
「潤…」
「だからさー…俺も迷惑かけたし、お互い様じゃん?」
そういってボリボリと頭を掻いた。
「しおらしくて気持ち悪い…」
「おいっ…ニノっ!」
「やーんっ冗談っ冗談っ…」
末っ子が揉めている間に、マネージャーにスマホの修理を頼んでおいた。