第7章 ショコラ scene5
すぐに、先生から電話が掛かってきた。
「はい!櫻井の携帯です!」
俺が持ってたスマホをぶんどって、雅紀が出てしまった。
「おま…ちょ…」
「でっ…どうなんですか!?」
「代われよ」
ふたりで揉み合っていたら、雅紀が俺のスマホを落っことした。
「ああっ…」
なぜか。
スマホはぽーんと遠くに飛んでいって、そして嫌な音を立てて床に落ちた。
「…へ…?」
呆然と、みんなでスマホの落ちたほうを見た。
「ちょ、ちょっと…」
ニノが慌てて立ち上がって、スマホを拾ってくれた。
「翔ちゃんこれ…」
画面が真っ暗になってた。
「あうあーーーーーーー!!!」
案の定、俺のスマホは電源が入らなくなっていた。
「なんてこった…」
「ごめぇぇんっ…翔ちゃんっ…」
「いいから…おまえのスマホで先生に電話して…?」
「あっ…うんっ…わかった!」
慌てて雅紀が電話すると、行長先生はすぐ出てくださった。
「すいません…相葉がちょっと…」
電話をすぐ代わって、謝っておいた。
『いえいえ…ちょっとびっくりしましたがね…』
先生の苦笑いしている顔が、目に浮かんできた。
「ほんとすいません…」