第7章 ショコラ scene5
「ごめえん!おまたせっ!いっぱいでたー!」
「おお…どんだけしっこ溜めてたんだよ…」
「どうしたの?」
「いや、女の子がさ…」
「え?」
振り返ると、女の子は居なかった。
境内を見渡しても、それらしい人影はなかった。
「なんか話しかけられたの?ファンの子?」
「いや違うけど…アレ…?」
あんな着物で…
すばやく動けるものなのかな…
疑問に思いながらも、俺と雅紀は神社を後にした。
それから、俺は初仕事とかあったけど、しばらくはお正月休み気分で過ごせるくらいの余暇はあって。
雅紀と二人でゆっくりと過ごして、いよいよ大阪に入った。
「あけましておめでとー!」
「おめでとー!」
大阪のドームの控室で、初詣以来会うメンバーには改めてご挨拶をしておいた。
「よ。ニノ…正月なにしてた?」
「ゲームですよ…ひたすら…」
「は?智くんとどっか行かなかったの?」
「行きませんでしたよ…この人、寝てるんだもん…」
ちらっとニノが智くんを見る。
ソファで伸びている。
「じじいか…」
「潤は?何してたの?」
雅紀が聞くと、潤はうっそりと顔を上げた。
「挨拶回り…」
「え?」
「もう。てんやわんや…」