第7章 ショコラ scene5
「…お守り…?」
見たいのかなと思って、しゃがんで袋の中を見せた。
姪っ子より少し大きい子で。
でもこんなに小さいのに、おはしょりをした着物を窮屈そうでなく着ているのが微笑ましかった。
「これなんか、いいかな…」
今年受験のお子さんを持つスタッフさんもいたから、学業御守も買っていた。
ピンク色だから、可愛いかなと思って…
女の子に見せると、きらきらした目を一層輝かせてお守りに見入っている。
「こっちのもかわいいかな」
小さなとんぼ玉のついたお守りを出すと、きょろっと俺の目を見た。
「…欲しいの…?」
それには答えず、ちょんと人差し指で女の子はお守りに触れた。
その瞬間、びりっと静電気が起こって。
女の子はびっくりして手を引っ込めてしまった。
「あ…大丈夫?」
ちょっと涙目になって、手を後ろに隠してしまった。
「大丈夫?痛かったよね…」
なんだかかわいそうになって…
そのお守りを、女の子の着物の長い袖に落とし込んだ。
「それ、あげる」
女の子は、びっくりした顔になって俺を見上げた。
「お母さんに聞かれたら、ちゃんと貰ったって言うんだよ?」
そういって、立ち上がったらちょうど雅紀が戻ってきた。