第7章 ショコラ scene5
去年は事実を追い求めていたから、今年はゆっくりと過ごしたらしいが、なにせ潤は知り合いが多い。
中村屋さんから、小栗くんのとこまでいろいろと回ったらしい。
「ちょー疲れた…」
「そ、そか…お疲れ…」
この男も、休みの日は休めない質らしい。
「ふあ…」
智くんがあくびをしながら、ソファから起き上がった。
「あ、翔ちゃん…」
寝癖だらけの頭で、ふにゃっと笑いながら俺を見た。
と、思ったら黙った。
「…智くん…?」
「んー…?」
ゴシゴシと目を擦ると、じっと俺を見る。
「な、なんだよ…」
かと思ったら、雅紀の方を見た。
「…なんか、おかしくね…?」
「え?」
「あれ…?俺だけなの…?」
そう言いながら、智くんはソファから立ち上がって俺の前に来た。
しゃがみ込むと、俺の顔をじっと見てる。
「な、なんなんだよっ!」
「んーーーー???」
「え…どうしたの?おーちゃん…」
「智…?」
「リーダー…?」
みんな、智くんと俺を見てる。
「…なんか…いる…」
「えっ…ええっ…!?」
「んー…でも、見えない…」
「はあ?なんだよそれ…」
「んーー???んーーー???」
もう埒が明かない。