第3章 アリストテレス
「今、取るから…」
そう言って、刺さっていた綿棒を抜き取ってくれた。
「ぬあっ…」
ぬるりと出ていく感触が、たまらなかった。
「わ…締まった…」
慌てて潤が腰を俺に押し付けた。
「追い出さないでよ…」
「んなのわかんねーよっ…」
出ていった感触がジンジンといつまでもソコに残る。
まだなんか入ってる気がして…
前も後ろも、なんか入ってる
「なんだこれ…」
「…ん…?」
「なんで俺がおまえに入れられてるんだよ…」
「んふ…」
「笑ってんじゃねえよ…俺が入れたかったのに…」
「次ね」
「ホントだな…?」
「うん。ほら…」
小指を顔の前に差し出してきた。
「ん」
その小指に指を絡ませた。
「げんまん、ね?」
「絶対だからな?」
「わかってるよ…」
クスクス笑うと、指を切った。
「約束…」
「おう」
あんまりかわいく笑うから、抱き寄せた。
「潤…」
「翔くん…」
やっと痛みがなくなって、自由に動ける。
思う存分、潤のことギュウギュウに抱きしめてやった。
「苦しいよ…」
「俺はもっと苦しいんだよっ…」
そんなでっけーもん、俺に突っ込みやがって…
しかも俺よりも先に…