第3章 アリストテレス
「じゅっ…潤っ…やめろっ…」
「だめだってば…」
ジタバタしてるのに、全然潤はやめなくて。
ぬるりとした熱い舌が、入りそうになって焦る。
腰をがっしりと押さえつけられて、身動きが取れなかった。
焦れば焦るほど、腕と腿の服は絡みつく。
「俺にっ…おまえ、俺に挿れるっ…あっ…つもりかっ…」
「うん」
「うん、じゃねえだろぉっ…」
違うだろっ…
おまえのほうがかわいいんだから、俺が抱くんだろ!?
なんでこんな事になってんだよっ…
「翔くん、ローションある…?」
やっとやめたと思ったら、またとんでもないことを言い出した。
「あっ…あるわけねえだろっ…」
「そっかあ…じゃあ、このベビーオイル借りるね?」
しれっとベッドの横においてある棚にあるボトルを取った。
その間に逃げようとしたけど、すぐに潤は俺の上に乗っかってきた。
「おいっ!俺、男だぞっ」
「俺だって男だもん」
「だからぁっ」
「ふふ、綿棒…」
ベビーオイルとセットにしてる、ピアスの穴の手入れ用に買ってある細い綿棒を何故か持っている。
「…いいこと考えたっ」
ニッコリ笑うと、一本取り出してベビーオイルをひたひたに綿棒に浸した。