第3章 アリストテレス
もう、いい
「俺も…」
もう、隠さなくっていいんだ
「あの日のこと、忘れられなかった」
「翔くん…」
「おまえに、触りたかった…」
潤の目が驚きで見開かれて…
そして、潤んできた。
「…ホント…?」
「ああ…嘘じゃねえよ…」
ガバッと俺の身体を抱きしめると、叫んだ。
「嬉しいっ…一緒だったんだねっ俺たちっ…」
「あ、ああ…だから、これ、外し…」
「翔くんっ…俺、だめだっ…」
がぶりと噛み付くように潤のキスが降ってきた。
「んんっ…」
「嬉しい…好き…翔くん…」
呟きながら、徐々に潤は俺の唇をこじ開けて。
舌をねじ込んできた。
「じゅ…」
名前を読んでも、興奮しきった潤は止まらなくて。
俺の舌を絡め取ると、緩く吸い上げられた。
びくりと身体の奥に、炎が灯る。
もっと、潤…もっと…
そう思ってたら、潤が顔を上げた。
荒い息を吐き出しながら、俺の顔中にキスしていく。
「甘い…何で翔くんこんなに甘いの…?」
「はあ?」
「全部、美味しい…」
泣きそうな顔して言うセリフかよ…
「何いってんだよ…ちょっと落ち着けよおまえ…」
「だって…だってぇ…」
「俺はどこにも逃げていかないよ?」