第3章 アリストテレス
『おい、潤』
『ん~…』
こいつは寝起きが素晴らしく悪い。
『おい、なんか服着ろよ』
『やだ』
ごろんと背中を向けてしまった。
『しょうがねえな…』
布団を剥ぎ取ると、潤は寒いのか身体を丸めた。
『やだ…しょおくん…』
『やだじゃねえだろ…風邪引くぞ』
ばさりとパジャマを身体の上に投げてやっても、一向に着ようとしない。
しょうがないから、潤の身体に触れようとした瞬間。
あるものが目に入った。
『おい~…』
朝じゃねえんだから…おっ立ててんじゃねえぞ…
なんだか元気いっぱいのそこを見てたら、いたずらしてやりたくなった。
俺よりも早い年で、童貞卒業したのも気に入らないし…
くーくー寝息を立ててる潤の隣に寝転がった。
『おい、潤。起きろよ』
『ん~…』
寝ぼけてるうちなら、いいだろう。
そう思って、そっと潤の脇腹を人差し指で触った。
最初は、本当にくすぐったら終わるつもりだったんだ。
でも、意外と潤の肌が触り心地が良くて…
つい、触りすぎてしまった。
『ん…ん~?』
潤がくすぐったがって、ちょっと身体をずらした。
はっと、我に返って何してんだと…そう思った。
『おいっ…起きろってば』
なんだか訳が分からなくなって、とっさに潤の潤を握ってやった。
『あっ…しょぉくん…』
聞こえてきたのは、怒声じゃなくて…
あまったるい潤の、感じてる声だった