第3章 アリストテレス
なんだか歯切れが悪かったけど、その晩はそのまま眠った。
次の日の朝、潤を送り出して俺はもう一回眠った。
布団は上げてしまってたから、俺は潤のベッドを拝借した。
あのくらいの年の頃って、いくらでも眠れるから爆睡で。
気がついたら、もう潤は帰ってきてた。
ちょっと明るい部屋の中には、潤が下級生にもらった花束の匂いが漂ってて。
学ランを脱いで、着替えようとしてる潤の背中が目に入ってきた。
ワイシャツを脱いだ潤の背中は真っ白で。
まだ筋肉もついていない少年の細い体。
ベッドの中から、ぼけっとその背中を見てた。
そのまま潤はスラックスを脱ぎ捨てると、ベッドの方まで歩いてきた。
俺はとっさに寝たふりをした。
急に起きて驚かせてやろうと思ったんだ。
そしたら潤は、なんとそのままベッドに入ってきた。
眠かったんだろうけど…
こんな時期に裸で寝たら風邪をひく。
寝たふりをしていたから、起きるに起きられなくて。
どうしようと思っていたら、潤が寝息を立て始めた。
寝るのはええな…なんて思いながらそっと起き上がった。
あどけなく眠る寝顔を少し眺めてから、パジャマでも着せてやろうとベッドを抜け出した。