第3章 アリストテレス
「しょおくん、手拭きたい」
「ああー…ちょっと待って」
そういや、まとめて洗濯したんだった。
洗面所にタオルを取りに行って、潤に渡してやるとにっこり笑った。
「ね。なんか腹減らない?」
「は?」
俺はさっき夜食食ったけど…そういや、潤は食ってなかったな。
「こんな時間に食ったらだめなんじゃないの?」
「え。別に」
「家帰ったら、粉のプロテインあんだろ…俺んちなんもねえぞ」
「えー。そっか…でも、すぐ出れないよね…」
潤はなにか考え込む顔になった。
そうなんだよな。
今、外に出てもやらかしがいるから安易に出れないし…
こんな時間に地下駐車場から車を出したら、完全マークされるに決まってるから、あいつらが居なくなるまでは、外に出るのも難しい話だった。
「…なんかあったかな…」
一応、ストックを入れておくと決めていた棚を漁っていたら、そうめんが出てきた。
「こんなんしかねえけど…つゆあったかな…」
「みりんとかだしの素とかないの?」
「…俺にそういうもの求める?」
「さーせんでした」
なんとか、冷蔵庫に三倍濃縮のが残ってて。
「あ。これでいい?」
「あ!いいのあるじゃん!」