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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第95章 それ以上に、好き


だから見てればわかります、と言われるとくすぐったい。

「蘭さんは、好きな人いるの?」
「えっ」
「私ばっかりずるいなあと思って」

朝から恋バナ、なんて年齢的に恥ずかしいけれど。
でも、――

「いますよ、好きな人」
「どんな人?」
「幼馴染です。……あんまり、会えないんですけど」
「学校が違うとか?」
「いえ、あいつ、学校になかなか顔出さなくて。事件が忙しいとかで」
「えっ、警察? ん? 年上の人? あれ?」
「いえいえ、違くて!」

工藤新一、高校生探偵――

なぜか、胸がざわつく。

「ねえ蘭さん、あの」
「おはよぉ、蘭姉ちゃん、○○姉ちゃん」

はっ、と声のほうを向くと、小さな男の子――コナンくんが目をこすりながら起きてきた。

「コナンくん、おはよう。今日早いね」
「うん、蘭姉ちゃんたちが話してるの聞こえてきたから」
「え、ごめん、おこしちゃった?」
「ううん、そんなことないよー」

ざわつく。
二人のやり取りを見ながら――何かが、ざわつく。

「ねえ、蘭さん。……その、幼馴染の彼の家って、今誰か他の人が住んでる?」
「え?  はい、沖矢昴さんっていう大学院生の方が。ね、コナンくん」

コナンくんと目があって、すぐに逸らされてしまった。

――私が住むことに、家主さんには、許可はもらってるんですか
――ああ。……ちょうど来ているところですし。

そうやって、あの場で、その先にいたのは――この子だった。
あの家の表札に書かれていたのは――〝工藤〟。

「○○姉ちゃん、ぼくお腹すいたあ」

わざとらしく空気が変わる甘え声に肩の力が抜ける。

「うん、わかった。朝食作るから、顔洗っておいで。蘭さんも朝食できたら声かけるので、ゆっくりしていてね。コナンくんは顔洗ったら先輩起こしてきてー」
「「はーい」」

二人の揃った返事に、ふふっと自然と笑っていた。
 

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