• テキストサイズ

イケメン戦国【秘密の花園】

第2章 手と手を繋いで




「うぅーーん…」


莉菜さんが布団を蹴りながら寝返りをうち、こちらを向いた。


「…っ!」


見えた。


やっぱり可愛いな……

少し開いた口元が、いつもより幼くて何とも無防備で。


「すぅ……すぅ……」

「………」


しばらく逆さの状態から莉菜さんの寝顔を堪能する。


………満足だ。


十二分にパワーを貰えた。

少し寝相が悪めなところがキュンと来る。


でもあんなに布団を蹴ってしまったら…

この時期、明け方は まだ少し冷えるのに。


風邪を引くといけないから、布団をかけてから帰ろう………


俺は完璧に気配を消すと、ヒラリと部屋に降り立った。


(パサ…)


穏やかに眠る莉菜さんを極力刺激しないよう、静かに掛け布団をかける。


結局 布団の側にまで来てしまったけど、

もう本当に帰るよ。


(ありがとう、莉菜さん)


心の中で御礼を述べてから踵を返す。


先ほど開いた天井板の下まで戻り、飛び上がろうと足に力を入れた時、





「佐助くん」


/ 304ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp