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きまぐれ
第1章 かわいい貴方が悪いから俺は悪くない
「あ…あ…きれい…ぃっ」
今にも溶けそうな目で俺をうっとりと見つめて言う。
さとしくんのほうが綺麗だ。
イってよ。
綺麗なさとしくんを俺に見せてよ。
じゅううっとそれを吸い上げる。
「は、しょ、ああああ…はああっ」
喉の奥に感じるさとしくんの熱。
この若干の苦しさもすき。
それを飲み込んでから鼻を通る青臭さもすき。
喉に引っ掛かって、これが現実であるのを実感するのもすき。
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