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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第2章 次の島まで


「じゃあ、マリィちゃんはあと3週間ここにいるんだよな?」
色々確認を終え、私はベポやシャチ、ペンギンなど私が今、お世話になっているハートの海賊団のクルー達と話をしていた。
「うん、短い間だけど、よろしくお願いします。」
私はみんなに笑いかけた。
すると、なぜかベポ以外、頬を赤くして顔を背けた。
それを不思議に思ったけれど、それより大事なことに気づく。
ぐぅぅぅきゅるるるー
気づいた途端に私のお腹からこの騒音が鳴り響き、恥ずかしくて、俯く。
そう、お腹が減っていた。
気づけばもう、とうに日は暮れていた。
「えっと、マリィちゃん。そろそろ夕飯だし食堂行こっか?」
その言葉を聞いた途端、私はパッと顔をあげ、その声の主、シャチの方を見る。
「うん!!!」

食堂には、私達の他に10人くらいクルーがいた。その人たちは、私がまだ見たことがなかった人達で、一人一人、私を見つけては動かしていた手を止め、食べ物がいっぱい詰まった口をあんぐりとあけていた。
「こんばんはー」
しかし、私は私を見て驚くクルー達などそっちのけで、今は腹の欲望を満たすことを優先した。
食堂の奥まで行くと、キッチンがあるからきっと、そこで食事をもらうのだろうと思い、近づく。
もちろん、キッチンにいた、コックさんの格好をした人も私のことを知らなくて、目を見開いてこちらを見つめる。
私のことを知らないコックさんに、ペンギンが簡単に説明してくれた。
すると、コックさんはキッチンの奥に消えていくと、戻ってきて、笑顔を浮かべながら、一人分の定食を私に差し出した。
「どうぞ」
「ありがとう!」
それを手に取り、近くにあった席につく。
軽く手を合わせて、定食にがっついた。
目の前には煮魚に白米、スープにサラダと、美味しいものが揃っていたけど、それはものの1分で私の目の前から消えた。そして、私は顔をあげて叫んだ。
「おかわりお願いします!!」
その言葉に周りがざわつく。
当たり前といえば、当たり前だ。
突然現れた謎の女の子が驚きの大食感っぷりをみせ、その後に
「おかわり」と叫んでみせたのだから。
そして、その後も私はおかわりをあと3回して、ようやく食欲が落ち着いた。



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