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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第1章 出逢いは突然そして必然


「うっわぁぁぁぁ!!!!」

それは突然だった。
海上に浮上していた船の甲板の上。太陽が輝く眩しい空を見上げたローは目を見張った。
「っ!?」
それは、空から叫び声をあげながら少女が降ってきていたから。その少女はそのまま落下すれば、この潜水艦に激突するだろう。この落下速度だと、間違いなく船になんらかの衝撃がくる。それはなんとしてでも避けたい。
「キャプテン!!なんか降ってくる!」
すぐにベポが声をあげる。
「ああ、わかってる。」
ローは近くに落ちていた小石を手に取る。
「…room シャンブルズ」
ドンッ
ローが腰掛けていた場所の目の前あたりに先程、降ってきていた少女が現れた。そのとたん、ベポや周りにいたクルーたちにざわめきが広がる。
「いってっ…ん?あれ、私、今落ちて…なんで生きてんだろ」
少女が1人でブツブツと話し出した。
「おい」
「あ、はい。って、ん?」
少女はその瑠璃色の瞳でローをまじまじと見た。
「あなたは誰でしょうか?」
「それはこっちのセリフだ」
「お、」
それまで静かにしていたペンギンが声を漏らした。
「お、女の子だぁぁぁーー!!」
「うわー!!やったーーー!!!」
甲板の上にいたクルー達全員が歓喜の声をあげた。
「…勝手に喜ぶな。」

ローと少女は、甲板で話すとクルー達がうるさいので、場所を変えて室内で話をしていた。
「で、お前は誰だ?」
ローは椅子に腰かけ、目の前に座りこちらをまっすぐに見つめる少女に質問を投げかける。
「私は、マリィです。あ、敬語使った方がいい?」
少女は首を傾げる。
「いや、いい。それより、なぜお前は降ってきたんだ?」
「えーっとね、実は私は空島に住んでて…」

マリィside
その日私は母に頼まれ、木の実を摘みに出かけていた。
その空島は小さな島で、私の母と父、そして妹しか暮らしていなかった。しかし、家族4人で穏やかで楽しい毎日を送っていた。
その日も変わらず、穏やかな日が過ぎ行く…はずだった。
「やあ、お嬢ちゃん。」
私は、その声に振り返った。
私の後には見知らぬ男数人が、こちらを見下ろして立っていた。
「…?」
「君は、聖目族の子…?」
私はその言葉をきいた瞬間、全てを悟った。
この男達は、私たち、聖目族の力を狙ってここへ訪れたという
こと、そして、この男達はきっと私達を攫うつもりなのだということ。
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