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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾


ローは、私の頬を慈しむように撫でると、そこを流れる涙の粒を舌で掬った。

それに驚いて唖然としていたけど、だんだんと顔が熱を持っていくのを感じた。

「マリィ…」

「ん…」

「俺とすんのも嫌か?」

「え?」

「お前は知らねェかもしれねェが、お前があいつらにやられたことは本来、恋人同士がやるもんだ。」

「そう、なんだ…」

それを聞いて、また申し訳なさが増す。
私はローと、それをしたことがない。
それなのに、先にあの男達に…

「ごめんね…」

「いや、お前は悪くねェ。触られただけでも腹立つが、逆に、それだけだったからよかった…」

「それ…以上が…あるの?」

思わず、声が震えた。

「ああ……怖いか?」

あの時、すごく怖かった。
でも、相手がローなのと、そうじゃないのとは雲泥の差だ。

「ロー…なら…」

不安が無いわけじゃない。それでも…

「怖くは、ないよ」

「そうか…」

よかった、と言わんばかりの優しい笑顔に、私まで嬉しくなってしまった。

その後、優しくキスを落とされた。

「ん…」

最初は触れるだけだったキスが、どんどん激しさを増していく。

そのうちに、ベッドへもつれ込んだ。

下唇を甘く噛まれ、口内に舌が侵入してくる。
それは口内を蹂躙し、私の舌を絡めとった。

「ん…っ…あ…ふ…」

自分とローを繋ぐ糸が目に入ると、途端に恥ずかしくなった。

「ん…ふ…んんっ」

そのうち、息苦しくなって一旦離れようとするけど、ローがそれを許してくれない。

「んんぅ、んんっ!」

いよいよ息が続かなくなって胸板を叩くと、やっと酸素を吸うことが出来た。

「悪ぃ…大丈夫か?」

「だい、じょぶ、だよ…」

さすがに息が切れてしまう。
自分の体力の無さも改善点だなーと熱に浮かされた頭でぼんやりと思った。

「この続き…どうする?」

ローは、心配そうに私の腕や頬を見た。
私の怪我を心配してくれてるんだ…

「大丈夫、大した怪我じゃないから。気にしないで」

「…そうか」

そう答えたローは、私の服のボタンに手をかけた。
自分だけ下着だけになった姿を見られるのが恥ずかしくて、私もローの上着のジッパーを下ろした。

ローが私の首筋に口を寄せる。すぐに、そこに少しの痛みを感じた。








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