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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾


ある日の午後。

「いや〜…ほんっとにデカい島ですねー…」

「確かに…これは…端が見えないし…」

私達が降り立ったのは、本当に信じられないくらいに大きな島。

「じゃあ、各自自由行動だ。俺とマリィは宿探し。見張りは…」

「ねえ、何食べる?」

ローが指示を出す中、私の頭の中は食べ物のことでいっぱい。

「宿探すっつってんだろ。飯はその後だ。」

「えー…お腹空いた…」

「ガキじゃねェんだから我慢しろ。」

「はーい…」

「見張りは適時交代しろ。…マリィ行くぞ」

私達2人は、大きな街へと踏み込んだ。

つまり、デートだ。

しかし…

「20人?そんなに空いてないですよ」

私とローを入れて、総勢22名。こんな大所帯がまるごと入れるホテルなどなかなかない。

「もう満室で…」
「5部屋ならご用意できますが…」
「今日ですか?ご予約頂きませんと…」
「1部屋しか…」
「2部屋なら空きがございます」

「なかなか空いてないね…」

「まぁ都会だし、仕方ねェな」

こうして2人1部屋の計算で、22人のうち6人は船に残ることとなった。

その夜、私とローはある酒場で、酒を片手にしみじみと語らう。

「あー…おいしいわ…」

「やっと食えたな…」

「やっぱりお酒はいいよね…」


疲れ果てた私達は、お酒をぐっと仰ぐ。

「なんか…食事って大切ね…」

「ああ…生き返る…」

たくさんのホテルに取り合って、やっと全ての話がまとまった時には既に陽は落ち。
ゆっくりとレストランを探す暇なんてなく、ホテルの近くに見つけた酒場にフラっと入ってみた次第。

「ねえ、ロー。この際だし、飲み比べでもしてみない?この前のゾロとローみたいに!」

私らしくもなく、こんな提案をしてみる。なんだか、そういう気分だったから。

「いいじゃねェか。それじゃあ、負けた方は勝った方の言うことをひとつ聞くってことでいいか?」

もしかしたら、既にこの時、お酒が回っていたのかもしれない。

「うん!よし、決まりね。すみませーん!!樽2つもってきてくださーい!!!」

「はいよー!樽2つねー!」

「…………は?…樽?」



「っぷはぁーー!!よし、まだいける…!」

「いや…待て…」

樽が2つともからになる頃。私はすっかりいい気分になって、未だにお酒を仰いでいた。







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