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螺旋~幸せはそこにあると思ってた~【気象系BL】

第2章 その世界でしか生き方知らないの



こいつと 出会ってしまったのは 1年前

あの日も 今日と同じで
潤くんと甘い夜を過ごした後
寝ている潤くんの隣から 静かに出て

家に帰る途中だった

『セックスしてきた割に スッキリした顔してないね』

人も疎らの電車で わざわざ隣に座ってきて
小声で そう囁かれた

『俺 満足させる自信あるけど?』

セックスに満足してない?
そんな訳無いだろ

潤くんは これでもかってくらい
俺を大切に抱いてくれる

お前が どれ程のモンだってんだよ

そう思って
こいつの口車にのった時点で

俺は 潤くんとのセックスに満足してなかったのかもしれない

実際 こいつのセックスは
今までに無い快感を 俺に与えた

『どうして俺に声をかけた?』

訪ねる俺に こいつは
自分の暮らしを交えながら 答えた

定職と定住はなく
セックスして 気に入ったヤツのところで生活する

飽きたら 違うヤツに乗り換えて

俺みたいに セックスに満足してない
しかも オトコ相手に ってヤツは
勘で わかるんだと言う

相性がいいから
お前の家に住もうかなぁ なんて言われたけど

俺のとこには 潤くんが来るし
今 世話になってるヤツも飽きてはないから って

その 世話になってるヤツ ってのも
この1年の間に 数人変わったけど


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