第2章 その世界でしか生き方知らないの
「あぁんっ も… イカせてぇ」
「やだ 俺まだ イキたくねぇもん」
イケそうで イケない
イカせてもらえない
何とも言えない この感覚が
俺のことを 逃がさない
いや 逃がしてもらえない のかも
なんだかんだ言って 俺もこいつも
お互いのカラダに 夢中
お願い 俺のカラダ 心 壊して
その燃えるような瞳で 俺を
焦がして 焼き尽くして
もう二度と 潤くんのとこに…
戻れないように
「んああっ!」
突然 首筋に走る 痛み
そこは潤くんが シルシをつけてくれた場所
やめて… そこは… そこだけは…
「痛っ い…」
「この方が お前 感じるだろ?」
優しさなんて 微塵もない
ただただ 快楽を 求めるだけ なのに
どうして 感じてしまうんだろう
潤くん… 俺…
「ぁあっ んぁっ… ダメ イッちゃ…」
「イッちゃえよ」
「ああんっ」
低音で囁く
それも 俺たちを… 俺を…
快楽へ 導いていく ひとつの要因
「んぅ… あっ… 出るっ」
俺は ひとり先に 旅立つ
真っ白な世界へ