• テキストサイズ

Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第1章 頂上決戦




今会ったばかりだが、何故か行かないでほしいという思いが胸にあった。

「ふっ、帰ってほしくねェのか?」
「こうやって皆さん見てると面白いですし、船長さんともう少しお話してみたいです。」

そう、私が船長さんに言うと、変なやつ…と呟いてお酒を一気に飲み干した。

「姉様に頼んでもいいですか?」
「何をだ?」
「皆さんをここに居る事を許してもらえば皆さんも休めます。ルフィ様の治療もできます。どうですか?」

少し考え、答えが出た。

「…そうしてもらえると助かる。アイツらも疲れてるだろうし。お前と話すのも良いな。」
「…!じゃ、じゃあ、今から行ってきます!」
「あぁ。」

あの笑顔はヤバイ…
意地悪そうな笑顔だけど、かっこよくて…とにかく胸の鼓動が速すぎる。顔も熱い。何これ…?
逃げるように船長さんの隣を離れ城に駆け込んだ。
まだ姉様は料理をしていた。

「なまえ、どうしたのじゃ?顔が赤い。」
「は…走ってきたから!あの、海賊団をもう少しここに匿えないかな?」
「アイツらをか?」
「うん、そうすればルフィ様の治療ができるよ。疲れてるみたいだし…お願い!!」
「ふむ…確かにルフィの恩人じゃ…少しくらいならいい。」
「ありがとう姉様!大好き!」
「ならニュ!なまえまで男にうつつをニュかすきか!?」
「なっ!ならグロリオーサは命の恩人をすぐに帰らすというのか!?それは私でも抗議の対象になるぞ!」

感情が高ぶると姉様のような話し方になるのは私の癖。

「まず!男が島に居る事自体ダメなのじゃ!ニャニョに匿うなんておかしな話はない!!」
「ニョン婆!これはわらわが可愛い妹の願いを聞きいれたのじゃ!わらわに口出しするなといつも言っておろう!……摘み出せ。」

窓から放り投げられたグロリオーサの声は段々小さくなっていった。

「姉様ほんとうにありがとう!」
「当たり前じゃ!」
「行ってきます!」



/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp