第13章 2度目の初めまして
その後呼んだ救急車で全員が運ばれて行った
『はぁ…』
付き添いにとお願いされたが、は首を振り名前も告げなかった
麟太郎「お疲れ様。はい」
『ありがとうござい…』
ペットボトルを受け取ろうとして血だらけの自分の手を見たは困った顔した
麟太郎「先に手を洗おうか」
『…はい』
あぁ、カッコイイなと僕は思ってしまった
見返りを求めない姿勢も、自分の手を血塗れにしてでも助けた姿が愛おしくて仕方ない
『……』
麟太郎「救急隊の人が言ってたけど、3人とも処置のおかげで大丈夫そうだよ」
僕がそう告げると微かにだが、嬉しそうに微笑んだ