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【進撃】甘いはちみつのような。【リヴァエレ】

第1章 熱の恐さ※


『エレンが熱を出した』


ハンジから聞いたその言葉に、狩りで疲れている筈の身体が自然と地下牢へと足が進んだ。


一体、俺は何をやってんだ。


看病なら、ペトラ等にやらせとけば大丈夫な筈なのに。


「……チッ」


俺の足は、止まらなかった。









地下牢の扉を開け、ベッドに横たわる人物に静かに近寄る。



横たわるエレンの顔は赤く、汗が滲んでいた。

苦しいのか、時々眉を寄せ、魘されている。


「エレン……」


「は、ぁ……へ、いちょ……?」


うっすらと、微かに潤んだ目を開けて、こちらを見上げるエレン。


いつもより力の無いその瞳に、襲いたくなる衝動を覚えるが、あくまでもポーカーフェイスを保つ。



「…気分はどうだ。」



「く、るしぃ…れす……」


よっぽど酷いのか、呂律が回っていない。


「…そうか」


「…へ、いちょ…う……」


服の袖をグイッと引っ張られた。



「…なんだ」



「…もう……どこにも、いかないで……っ」



弱々しく、か細い声で呟かれたその言葉は、俺の理性を吹き飛ばすのに、充分だった。



俺の袖を掴んでいたエレンの手を握ると、そのままエレンの上に跨がり、顔を近づける。


「ん……っ」


軽く、啄むようなキス。


エレンが酸素を求め、微かに開いた唇の隙間を舌でこじ開ける。


「ふ、ぅん……っ」


熱のせいで熱い口内を、ぴちゃぴちゃと水音をたてて、じっくり堪能する。

歯列を舌でなぞってやれば、下でびくんと跳ねる身体。


……堪らねぇ。



唇を離すと、どちらの唾液かも分からない液体が糸を引いた。


「は、ぁ……っ、へいちょ……」


「…そんなヅラするんじゃねぇ。酷くされてぇのか…?」


低く耳元で囁くと、エレンは力無くふるふると首を横にふった。


「……良い子だ」


額にキスを落とすと、そのまま唇を白い首筋に移動させる。


「んぁ、あ……っ、へい、ちょ……っ」


舐めあげると、甘ったるい声が上がった。

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