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君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第4章 Loving you is Killing me.Ⅱ 前編


トイレの方に向かったおっさんに近づいて、俺は声をかけた。
「なぁ」

「あ?」

「あんたら、何があったの?」

「ナンも」

「ないって、ツラかよ!それ」
俺はおっさんのヒゲに手をあてる。
すると、おっさんはビクッとして、俺の手を払い

「お前には関係ないことだろ……」
冷静に言ってるつもりなんだろうけど、顔も声も強張ってる。

「そんなこと、ないんじゃない?」
俺は冷静に言い返してやる。


そして黙って俺の顔を見上げてくるおっさんに、教えてやる。

「俺はアンフェアは、好きじゃないんだ」

「なんだよ、それ」

俺は身体を少し屈めて、おっさんの耳元に口を寄せた。


「あんたの“バニーちゃん”、俺が頂くよ」



耳を押さえて真っ赤になるおっさんを見ればわかる。


男の身体に異常に反応し過ぎだ。


それにこの匂い…………


朝のアノ……匂いだ…………



「俺には、関係……ない……」


「…………あっそ、良かった。

悪かったな、トイレの邪魔して」



俺はすぐにアイツの元に戻った。


少ししょんぼりして、色気をたっぷり含んだ、俺の相棒……



バーナビー



の元へ……



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