第4章 Loving you is Killing me.Ⅱ 前編
朝から出動したものの、まぁ俺様の能力を使えば、あっと言う間に事件は解決。俺の相棒、ジュニア君も無事犯人を確保しポイントを上げた。
俺達は会社に戻りシャワーを浴びる。
隣のシャワールームから、丁度“相棒”が出てきた。
「スッキリした顔になったじゃん」
「……おかげさまで」
ヒーロースーツを着た後はさすがに汗だくになるから、シャワーは必須だ。
いつもの匂いを漂わせる“相棒”。だけど相変わらず表情は暗い。
ま、気持ちまではそんなすぐに上がるわけねーよな。
「何ですか?今日はずっと僕の顔を見てるんですね」
じっと顔を見ていた事を指摘されると、なんだか照れた俺は目線を下に逸らした。
「あーいや……それより……」
「……?」
「ジュニア君って、なかなか凶悪なモノぶらさけてんな」
バキッ……!!!
「いってーーー!ナンで、急に殴ってくんだよっ!」
俺は脇腹を押さえながら、言い返す!
「貴方が変な事を言うからでしょ!?」
「男同士のジョークじゃーん?」
「!!!」
「あー、そんなジョーク言う友達いなかったんだろぉ~?ジュニア君ってば」
「……」
あ、下向いちゃったな。
「ごめん、ごめん。冗談!な!
……ってか、なんで俺、殴られてんのに謝ってんのよ!?」
するとやっと俺の目を見て
「そんな冗談は嫌いですよ」
少しだけ笑いながら、そう言ったんだ。