• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第4章 Loving you is Killing me.Ⅱ 前編


「ほら、とりあえず腹に何か入れとけよ。出動要請かかって動けないなんて、ヤだぜ俺」

そう言ってさっきテイクアウトしたばかりの、コーヒーと朝食をジュニア君の膝の上に置いてやる。


少しの間が開いて



「……貴方も案外……世話焼きなんですね……」




ボソッとジュニア君が呟いた。



“アナタも”ね……


まぁいい。そこも今は気付かないフリをしてやる。


「2部は朝からちょこまか大変だな」


なんて俺が言ってすぐ、俺達のPDA大きな音をたてる。


その音を聞いた瞬間、ジュニア君の顔は


ヒーローになる。



シュテルンビルトの王子様か……

さすがだな、あんなクマを作った顔でも、きっちりとヒーローになっている。

ジュニア君はコーヒーを一気に飲み干すと

「行きましょう」

「あぁ、そんなツラで迷惑かけないでくれよ」
俺が態と言ってやると


酷く腫らした目で、なのに……
いつもの涼しい顔で

「貴方もね」


だと。


俺達はヒーロースーツに着替えると、ジュニア君の運転するダブルチェイサーに乗り込み、直ぐ様現場に向かった。






/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp