• テキストサイズ

君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第16章 if...


さっきまで夕焼けで真っ赤に染まっていた場所は、一気に暗くなってきていた……



「バニィっ!!!!」



俺はジュニアを抱えて、バニーの傍に行った!


すると救急隊員が


「動かさないでっ!頭を強く打っています!!!」


俺はビクッ!!!となって、立ち止まった。
ジュニアを抱えたまま。


後ろからアニエスが声をかけてきた。


「タイガー……」


「おいっ!アニエスっ!なんでバニーこんなとこで、寝てんだよっ!!!」

俺がアニエスに怒鳴った時、救急隊員が大きな声で言ってきた。


「搬送します!ご家族の方は早く車にっ!」


俺はやっぱりジュニアを抱えたまんまでさ、そのまま救急車に乗り込んだ。


アニエスも一緒に乗り込もうとしたんだけどよ……



「お前は乗んな……」



その一言が精一杯だった。


救急車の後ろには、俺とジュニア、そして2名の救急隊員がずっとバニーに呼び掛けたり、脈を測ったり……なんかわかんねーよ。その時のことなんって……


とにかく俺はバニーに必死で話しかけた

「バニー……バニー!早く、目ぇ開けろよ。ジュニアもいてんだぞ!おい!バニー……」


ジュニアはずっと、俺にしがみついたまま……

じっ、と


バニーを見ていた……





/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp