第16章 if...
ジュニアが場所なんてわからないハズなのに、俺を引っ張って走る。
「ジュニア!おい!待てっ!」
「こっちです!はやくっ!!!」
なんだ!?こいつ、能力なんってまだ出てないはずだし、もちろん発動中の印の青白い発光もしていない。
なのに、スゲー力で俺を引っ張って……
走るのもこれが5歳児の速さかってぐらい速くて……
俺の頭と身体が、なんか繋がってないような状態で……ジュニアに引っ張られながら、なんとか足が動いているような状態だった。
のに、
救急車のサイレンが聞こえた
俺の足は
地面を蹴ってるのか……?
なんか空回りしてるような……
でも、すぐ……
角を曲がった時、サイレンの音が止まった。
そして
俺の目の前には
バニーが
横たわっていたんだ……